ガチ勢のための音楽系サークルの選び方

ガチ勢のための音楽系サークルの選び方

高校の頃は、合唱部や軽音部など、ひとつのジャンルでひとつの部活動というのが普通でしたが、大学では合唱系ひとつとっても男声合唱、混声合唱の違いがあったり、活動方針の違いなどがあったりで、いくつものサークルがひしめき合っています。

サークルの選び方も千差万別で、新歓期に先輩の誘いで入ったという人もいれば、最初から入るサークルを決めていたという人もいるでしょう。僕は後者でした。

高校まで合唱部と軽音部を兼部していて、大学でアカペラサークルに入るというのが受験の動機だったのです。

そんな感じの熱量で大学とサークルを選んだわけですが、実際に4年間のサークル生活はとても充実したものになりました。

ということで、今回は、音楽系のサークルで大学生活を満喫したい人に向けて、オススメのサークルの選び方をまとめたいと思います。

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新歓ライブでは魅力は半分

音楽系のサークルに入ろうとする新入生の多くが新歓ライブを見に行くと思います。先輩達の演奏を実際に聴いて、自分に合うサークルかどうかを判断するわけですが、実は新歓ライブではそのサークルの魅力の半分位しか分からない、というのが持論です。

というのも、新歓時期は主力の4年生が卒業して抜け、3年生も就職活動で忙しいためメインで関われないことが多く、戦力が半減している時期なんです。

なので、受験シーズン終了直後に卒業ライブを見に行くことをお勧めします。その時期のライブは、そのサークルの集大成なので、1番魅力的ですし、所属後の自分の活動のイメージを持ちやすいと思います。

そのサークルの出身者を調べる

歴史の長い老舗音楽サークルだと、一人や二人プロデビューしている先輩がいるものです。

プロを輩出するほど組織として熱量が高いことが伺えるので、ひとつの判断基準になるでしょう。

自分がプロを目指すかどうかは別として、熱量の高い人たちと一緒に活動するのはとても刺激的で、出来ることの幅も広がります。

競争を促す制度の有無

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僕が所属していたアカペラサークルは年3回、中規模のホールを借り切ってサークルライブを行っているんですが、毎回厳しいオーディションを行い、10バンド前後しか出られません。

その結果、ライブに出られない人たちは裏方に徹せざるを得ず、ライブに出られないことで自分の魅力を売り込む機会が少なくなり、バンドを組むとき不利になることも

逆に言えば、普段の活動の中で自分の得意ジャンルや得意パートを披露できる人は、その分バンドも組みやすくなり、サークル活動を円滑に進めることができるわけです。

つまり、歌がうまかったり楽譜が書ける人は引く手数多ですが、スキルを持たず目立てない人はとことん歌えない状況になっていくわけです。音楽系のサークルに所属しているにもかかわらず。

残酷といえば残酷な仕組みですが、そういう競争的な文化が根付いているサークルだと、個々人が生き残りをかけて切磋琢磨することになるので、結果として幅広い活動ができます。

僕は音楽的素養が全然なかったので、新歓期にパーカスも含めて色んな音域を歌える強みを押し出したり、サークルの副幹事長をやったり、学生アカペラ界では当時珍しいジャンルだったBarbershopを取り入れてみたりと、手を変え品を変え生き残りをかけて試行錯誤していました。

蛇足ですが、その時の試行錯誤のおかげで、卒業後も企画バンドの空いたパートに誘われたり、僕らの演奏を聴いてBarbershopスタイルを始めたという他大のバンドと出会えたりするなど、副次的な効果もありました。

ジャンルの幅広さ

そのサークルがどれくらいのジャンルを包摂しているかというのも、そのサークルの文化を特徴づけます。

僕が所属していたサークルは、アカペラという演奏形態だったのもあり、JAZZ、ROCK、R&B、オールディーズ、はてはアフリカ音楽など、様々なジャンルのバンドがひしめき合っていました。

これは前述の競争環境がそうさせている面もありますが、単純に様々なジャンルに挑戦できるし、自分が活きる分野を試行錯誤できるのでオススメです。

一方で、極めたいことが決まっているのなら、ジャンルの限定されたサークルを選ぶのも一案です。JAZZを極めたいと思うなら、色んなジャンルがひしめき合っているところよりも、JAZZ好きが集まる濃度の高い環境の方が刺激的なのは当然ですよね。

インカレという選択肢も

基本的に入学した大学に自分の好みに合うサークルがあるのがベストですが、大学によってはそもそも選択肢が少なく、希望に合うサークルと出会えない場合もあります。

そんな時は思い切って外に目を向けてみましょう。中には自大生限定のサークルもありますが、大手の老舗サークルは大体インカレといって、他大の学生も受け入れています。実際僕が所属していたアカペラサークルも半分弱くらいは他大の人でした。

インカレサークルに集まってくる他大の人たちは、自大出身の人よりも目的意識がはっきりしているので、インカレ率もサークルの熱量を知るのに良い指標になるかもしれません。

さいごに

サークルは部活動よりも自由な組織形態のため加入脱退も比較的自分の都合でできるとはいえ、改めてサークルに入り直すのは地味に労力がかかります。

それならば事前にしっかり下調べをして、自分にぴったりのサークルに入れたほうが良いですよね。

あなたのサークル生活が実り多きものになりますように!

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