こんにちは!実はモノだけじゃなく絵も買っているひろやき(twitter)です。
最近はレビュー系の記事ばかりでしたのでたまにはこういうのも。
先日、大好きな絵描きさんのプチ個展を観に原宿のデザイン・フェスタ・ギャラリーに行ってきました。彼女の名前は伊藤彩恵子さん(Twitter)と言います。
彼女の個展はいつも秋に開催されます。ここ数年は春にも開催しているので、今年2回目の個展となります。
彼女の絵を簡単に説明すると、とても可愛らしい絵柄、かつ幻想的で、カラフルなのに優しい色合いに特徴があります。僕はそんな彼女の絵がとても好きで、毎回個展が行われると初日の早い時間に伺っています。
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彼女の絵との出逢い
さて、そんなに入れこんでいる彼女の絵ですが、出逢ったのは数年前です。厳密に言うと学生時代の後輩なので本人との関係はも少し長いのですが、彼女の個展に足を運んで実際に作品をしっかり見たのは数年前が初めてでした。
それまで絵に心を動かされるということは無く、せいぜい「『印象派』のモヤーっとした感じ好きだなー」くらいの感想を持つ程度で、ましてや絵を買うだなんて考えすらしませんでした。
しかし、一度彼女の個展で絵を観た時、「この絵は部屋に飾りたい、手元に持っていたい」と思ったんですよね。そのとき彼女はまだ学生でしたが、絵の値段はさすがのプロのもので、付き合いとかで買える値段ではありませんでした。そして実はその時に僕が良いなと思った絵は、既に買い手がついてしまっていました。
そんなこんなで、初めて心を奪われた彼女の絵は手に入れることができませんでした。そのため、次からは気に入った絵を逃すことのないよう、お金をしっかり貯めて、なるべく早く観に行くようにしようと心に決めました。
そして彼女は美大を卒業後も毎年こうして活動を続けており、僕もその個展を毎回観にいくようになりました。
なぜ彼女の絵を買うのか
さて、彼女の個展では毎回絵を買っているのですが、その理由はいくつかあります。
何よりも絵のタッチが好み
冒頭にも書いたように、彼女の絵は色遣いに特徴があります。結構カラフルな色調なのですが、派手派手しくはなく、とても優しい色味を帯びています。観ていると心が穏やかな気持ちになったり、色々な考えが浮かんでくる不思議なパワーを持った絵だと思います。
また、彼女の描く絵には、毎回「誰でもない誰か(※勝手にそう呼んでます。)」が1〜2人書き込まれているんですが、彼らは服装で多少性別が判別できるものの、それ以外は何も示さない絶妙な存在感の不思議な存在です。
僕は個人的にこの子の存在が凄く大事だと思っていて、すごくいい具合に感情移入が出来るんですよね。感情移入という言い方も少し違いますね…、自分を投影できる感じ。
詳しくは後ほど書きますが、この子の存在のおかげでこの絵に自分を重ね合わせることができて、それによって絵自体が僕の人生においてある種の指針になっているんですよね。
絵に自分が投影される
いってみれば、彼女の絵は僕の人生において一里塚のような役割を果たしています。
彼女自身、自分のHPのなかでこのように語っています。
カラフルな色彩や綺麗な模様、不思議な空間
物語のありそうな絵が好きです。
水彩・アクリル絵具を中心に「部屋に飾りたいお気に入りの一枚」
「きっかけになる絵」を目指して制作しています。
引用:プロフィールページ
そう、彼女の絵は、僕の考えている事や感じている事を表現してくれたり、今後のビジョンを思いつかせてくれるんです。いわゆるマイルストーンですね。
しかも、過去に買った絵を今じっくり眺めていると、後から新たな意味付けに気づかされることもあります。
毎日日記をつけて過去を振り返ったり、詳細に未来の予定を立てることが苦手なので、マイルストーンとしての彼女の絵に助けられています。
今回購入した絵について
題名「もっとたくさんひつような」
さて、今回買った絵はコチラです。木と本をモチーフにキャンバス一杯表現されています。木の中に敷き詰められた色とりどりの本、それらが整然と並んでいる様は観ていて妙に心地よさを感じます。
特に気に入っているのは木の部分を軸に本棚が奥行きを持って描かれている所です。これが不思議な収まりの良さを演出している気がします。
この絵に見たもの
転職をしてからというもの、彼女の個展に足を運ぶ直前ぐらいまで、仕事を始めとした色々なことが上手くまわっていませんでした。なにか頭にモヤがかかっているような、整理されていないような感じがして、いわゆるスランプみたいなものですね。これが結構長かった。
それが、個展の前日位から、なにか歯車が噛み合ったように晴れ晴れとして来たんですよね。具体的なことで言うと、ブログについてはレビュー記事のテンプレートが出来て執筆速度が爆速になりましたし、仕事でも、やっとやる気が出てくるようになって前広にスケジュールを立てられるようになってきました。
脳の言語を司る部分が長い冬眠から目覚めたというのが実感を上手く表している気がします。
そんなことを実感した翌日にこの絵を観たものですから、すごく運命を感じました。安定感のある木で縁取られた本棚に整然と収まる数多の書籍達、それを背後にゆったりと本を読む「誰でもない誰か」。下に落ちて行く本達は意図的な取捨選択の結果でしょう。
読んでいる人にはなんのこっちゃという感じかもしれませんが、自分の中では噛み合った歯車を上手く表現してくれている絵なので、ものすごくしっくりきています。
伊藤さん、よくぞこの絵を生み出してくださいました。ありがとう。
額縁に入れて飾りました
世界堂でぴったりな額縁を見つけたので、入れてみたらバッチリでした!うーん美しい。
伊藤彩恵子さんのHPの紹介
(伊藤彩恵子さんと展示)
さて、色々と自分語りをしましたが、彼女は今後も個展やコラボ展などの活動を続けていかれると思うので、もし興味のある方は彼女のHPをご覧下さい。過去の作品も見れますし、今後の活動についても記載があります。直近だと年賀状などのデザインもやっているそうなので、必見です!
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