皆さんは「マネキンチャレンジ」という言葉を聞いたことがありますか。最近流行っているネタ動画の一種です。
昔の映画、「少林サッカー」のワンシーンであったような、全員が動きを止めて、その間を縫うように移動しながら撮影する手法で、全員がマネキンの様に微動だにしないので、その様子から「マネキンチャレンジ」という名前が付いているそうです。
以前、NEZU.log – ねづろぐの根津っち発案の「男子ディズニー」をやったときの楽しさそのままに、今回も同じソーシャルアパートメントの住人に協力を仰ぎ、流行りに乗っかって挑戦してみました。
参考記事:男だけでディズニーランドに行ったら全力でモテたお話 | NEZU.log
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マネキンチャレンジとは
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— blackie (@pvrity___) 2016年10月26日
さて、この「マネキンチャレンジ」、一番最初はアメリカの高校生が2016年10月下旬に投稿した動画が最初と言われています。
そこから徐々にバズり、1ヶ月も経たないうちにNBLのプロ選手やポール・マッカートニーまでもが乗っかる空前の盛り上がりを見せています。
特に人数やシチュエーションの制限などはなく、ただマネキンのようにジッとしている様を撮るだけなので、誰でもが挑戦でき、様々な工夫を凝らした動画がアップされ続けています。
実際の動画
前置きはこれぐらいにして、これがその動画です。
なんと企画始動から撮影、編集まで24時間ほど。午前中の企画始動と同時に協力者を募り、夜に撮影を行いました。
突貫だったので、夜の撮影時に急遽協力してもらった人も多かったんですが、なんと撮影は2回で終了。住人のポテンシャルの高さを感じました。
やってみて分かったマネキンチャレンジをやるときのコツ
さて、実際にマネキンチャレンジをやってみて、いくつか撮影・編集時のコツがわかりましたので、まとめたいと思います。
背後にストーリーを持たせる
ストップモーションでありがちなのが、何をしている瞬間かわかりづらいポーズ。
とりあえず動きを止めるだけでは見た目にもあまりインパクトがないので、一人一人、あるいはグループ単位で、どんな瞬間を切り取るのか意識してポージングすると面白い動画になるみたいです。
動画であって、静止画の連続なのが「マネキンチャレンジ」の肝だと思うので、写真のように構図やストーリーを工夫するとよいでしょう。
表情、ポーズを劇的にする
設定したストーリーをさらに補強するのが、表情やポーズです。大げさかもと心配になるぐらい大胆にポージングしましょう。
完成した動画を観ていて気づいたのですが、漫画やアニメのキャラクターよろしく、ディフォルメされた表情やポーズをとると画面に映えますね。
撮影の導線をきっちり決める
マネキンチャレンジは大体にして、カットを使用せず長回しで一発撮りするのが一般的のようですが、スムーズに撮りきるためには事前にしっかりとカメラワークを決めておくと良いです。
今回撮影前に一番時間を使ったのがこの部分で、シェアハウスの暮らしを上手く盛りみながらも、行ったり来たり感を出さずに撮りきることを目標に導線を決めました。
カメラワークを利用してポーズや配置を変える
前述の「背後にストーリーを持たせる」の応用ですが、カメラワークによって生まれる死角を生かして、別のポーズに切り替えたりしてみると、動画が間延びせず面白さがまします。
漫画のコマ割りのようなイメージですね。
液体の処理
今回、乾杯の瞬間を撮りましたが、結構注意していても手がぶれて中の液体が揺れてしまいます。
ほとんどぶっつけ本番で撮ったので、手が回りませんでしたが、時間に余裕があったら、液体はゼラチンなどで固めてしまうのが良さそうですね。
手ぶれ補正をかける
基本的にスマホやデジカメで録画をすることになるかと思いますが、そうすると動画に手ぶれの影響が大きく出てきます。
もし可能であれば、手振れ補正機能が付いているカメラか、スタビライズできる動画編集ソフトを使って、手ぶれの影響を少なく抑える様に工夫したほうが良いでしょう。
ちなみに今回はCANONの5DmarkⅢで録画をして、Premiere Pro CCでスタビライズしました。手の届きやすい機材だとスマホ用のスタビライザーなんかもあるので、それを使って編集無しで済ますことも可能です。
BGMの選び方
この手の動画を作成するときに気になるのが、BGMです。ネット上に不特定多数の人に向けてアップロードするので、できるだけ法的にクリアになっているものを使いたいですよね。
とはいえ、法的にクリアなフリー音源ではあんまりキャッチーになりにくい。
ということで、今回はすでに著作権保護期間を過ぎている「ボレロ」を使うことにしました。
動画の雰囲気にも合いつつ、多くの人に耳馴染みのある、法的にクリアな曲って結構探すのが難しかったんですが、著作権の保護期間が過ぎているものならば問題ありません。
勢いネットでボレロを探して、動画に採用したわけですが、なんと曲自体の著作権以外にも、演奏の著作権保護期間もあるそうで、動画につけた演奏のボレロはなんと権利者が存在するものでした。
ただ、実は最近のYoutubeのシステムは相当進んでおり、著作権の発生する素材については、動画に利用する代わりに権利者に収益が入るというWIN×WINな仕組みになっているので、権利者があまりにも不適切だと判断しない限りは動画が削除されることはないようです。
最近だと「PPAP」のピコ太郎さん所属の事務所が、その仕組みで一般人の投稿動画で大きな利益をあげたそうです。
おわりに
これから忘年会のシーズンになってきますが、ぜひ上記のコツを意識して、面白いマネキン動画を作ってみてはいかがでしょうか。