部屋から余計なものをなくそうという断捨離、書籍ももちろん例に漏れません。今日は僕が部屋から全ての書籍をなくしたときにとった方法について書いていきたいと思います。
書籍の電子化を決意したきっかけ
僕はもともとデジタルよりもアナログで本を所有したいと思うタイプの人間でした。そんな人間がいきなり電子書籍に鞍替えしたんですが、実はそんな大層な理由がある訳じゃありませんでした。
ただ単純に、断捨離欲が勝ったというだけの話。逆にいうと、それまで書籍の所有に対して持っていた感情はその程度のレベルのものだった、というのが明らかになった訳です。
スタートはミニマリストの特集を見てから湧き上がった断捨離欲だったのですが、電子化のコストやそれによって予想される生活の変化について考えれば考えるほど、電子書籍化への抵抗感はどんどん薄れていきました。
本はモノとしてよりも、情報として手元にあれば十分じゃないかと思うようになったのです。
kindleが押した背中
そんな気持ちを後押ししたのが、Amazonのkindleでした。以前kindlePaperwhiteの記事を書きましたが、かなり便利で、今でも買ってよかったと思いながら日々使っています。
とにかく荷物が少なくて済む。普段幾つかの本を並行して読んだりするのですが、これが普通の本であれば、途端に荷物がかさばり、運ぶだけでも一苦労です。ところが、kindleだと分厚い専門書や漫画も文庫本より軽い重さで持ち運ぶことができてしまうんです。
しかも3G版を買ったので、文字通りどこでも書籍を購入してダウンロードすることができてしまいます。これが地味に便利。今までよりも本を買うハードルが下がったと言っても過言ではありません。
仕分けの基準
さて、kindleのベタ褒めはここまでにして、早速書籍の断捨離の方法に入っていきましょう。まず、書籍を2つに分けます。「要るもの」と「要らないもの」です。
僕の場合、「要るもの」については、「今後も仕事上・私生活で参照する可能性が高いもの」と「お気に入りの漫画」とし、それ以外を「要らないもの」と仕分けました。
この辺のさじ加減は、個人個人で異なるでしょうから、書籍の量などでも工夫してみるといいかもしれません。
ちなみに僕の場合、漫画が結構あったのですが、「最悪、読みたくなったら漫喫かTSUTAYAの漫画レンタルで読めばいいや」と割り切って、ほとんどの漫画を「要らないもの」のカテゴリーに放り込むことに成功しました。
いつか読むなら持っていればいいじゃないかと思う向きもあるかもしれませんが、僕にとっては部屋のスペースを広くすることの方が優先順位的に高かったのです。
電子化するのにも一冊あたり数百円かかるので、それだけのお金をかけるに足るお気に入りの漫画だけを手元に残しました。
要らないものは売り飛ばす
「要るもの」については、幾つかの方法で電子化していくことになりますが、「要らないもの」については一括処理です。「ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜」の勢いで全て古本屋に売り飛ばしてしまいましょう。
一冊一冊は大した金額にならないかもしれませんが、チリも積もれば山となる、大量だと意外にまとまったお金になって、得した気持ちになれます。
要るものは2つの方法で電子化
まとめて業者に依頼
さて、晴れて部屋から不要な書籍たちを大量に退場させることができました。ここからはお気に入りの書籍たちの電子化作業です。基本的にはまとめて業者に依頼する形をとります。自分ではやりません。
ネットの海を見ていると、自分で裁断してスキャンする、いわゆる自炊をしている方たちが多いようですが、僕はあんなに手間のかかることは正直したくなかったので、全部業者任せを選びました。
裁断機とか高いし、電子化するまでの手間も相当なものだし、綺麗にスキャンするのも慣れるまで時間かかりそうだし、とにかくそんなことに自分の時間を使ってるのがもったいなく感じました。
ちなみに使った業者はBOOKSCAN。アカウント登録して、月額10,000円のプレミアム会員になれば、月に50冊の本の電子化が無料ででき、納品も通常数ヶ月先になるところを一週間弱の即納になります。
通常会員だと、データのリネームサービスなど必要な追加サービスを加えると一冊200円以上になるので、大量の書籍を電子化したい場合は必要な期間だけプレミアム会員に登録すると良いかと思います。
僕も50冊ほど電子化するために1ヶ月だけ契約しました。ダンボールに詰めて指定の郵送先に送るだけですぐにPDF化してくれるのでとても便利でした。
比較的新しい漫画は電子版を再購入
ちなみに、極めて限定的な条件になりますが、僕が漫画を電子化するのにとった方法がもうひとつあります。それは、本を古本屋に売って、電子版を買い直すという方法です。
これは、比較的最近出版された漫画でしか使えない方法ですが、差額を検討すると前述の業者に頼むよりも安く電子化できるので、金額にこだわる人はこちらの方法も試してみるとよいでしょう。
さらに限定的な条件になりますが、Amazonのkindle版セールなども重なるとさらにお得に電子化できたりもします。
ちょっとした不便
こんな感じで、持っている書籍を全て電子化したわけですが、たまに不便に感じることもあります。それは、書籍版とkindle版の発売開始時期のずれです。
全部というわけではありませんが、本によっては、書籍版のリリースから一定期間経過するまでkindle版がリリースされなかったりもするので、すぐに手に入らなくてヤキモキすることがあります。
ただ、逆にいうとそこぐらいしかオール電子化の不便は感じないので、部屋が広くなった恩恵の方が大きくてとても満足しています。